フロイド・メイウェザーの引退がボクシング界に与える影響(前編)
2008年6月6日、現役最強ボクサーの呼び声高い、フロイド・メイウェザーが引退を表明しました。全戦全勝、全ボクサー最強の証である「パウンド・フォー・パウンド」の称号をほしいままにするメイウェザーの引退発表は、管理人だけでなく、たくさんのボクシングファンを驚かせたと思います。「ボクシングに情熱を見い出すことが難しくなった」というのが、メイウェザー本人が明かした引退の理由です。
ここ数年はオスカー・デラホーヤ、リッキー・ハットンなど、ボクシングファンが期待するビッグマッチを実現し、名立たる人気ボクサーを撃破してきたメイウェザーの引退表明は本当に残念ですが、「パウンド・フォー・パウンド」の引退で全階級最強と言われるウェルター級を中心にボクシング界全体が大きく動き出すのではないでしょうか?
ウェルター級最強の称号は誰の手に?
メイウェザーの引退で一気に動き出すのが、現在、全階級で最も層が厚いと言われるウェルター級です。管理人が大好きなミゲール・コット、ボクシング評論家から最強の呼び声高いアントニオ・マルガリート、飛ぶ鳥を落とす勢いのアンドレ・ベルト、長身で驚異的なリーチを持つポール・ウィリアムス、技巧派サウスポーのカルロス・キンタナ、オスカー・デラホーヤに2度勝ったシェーン・モズリー。メイウェザーが引退しても、これだけのメンバーが集まるウェルター階級は世界中のボクシングファンが注目している階級ではないでしょうか?
混迷極まるウェルター級戦線ですが、7月と8月に大きな動きがあるんです。7月終わりに、WBA世界ウェルター級チャンピオンのコットと、前IBF世界ウェルター級チャンピオンのマルガリートが対決します(マルガリートはコット戦を優先したため、IBFタイトル剥奪)。コット対マルガリート戦は、事実上の統一戦で、管理人は実質的なウェルター級最強決定戦だと思っています。さらに、この勝者は、今年限りで現役引退を表明しているオスカー・デラホーヤのラストファイトの相手をつとめると噂されているので、この試合が持つ意味は本当に大きいですね。
管理人は現役ボクサーでコットが一番好きなので、コットを応援しますが、冷静に両者の戦力を分析すると、マルガリート有利だと思います。管理人の分析では、攻撃力は互角、守備力はコット、スピードはコット、スタミナはマルガリート、打たれ強さはマルガリート、体格的なアドバンテージはマルガリートです。
マルガリートは器用なボクサーではありませんが、12ラウンド手を出し続けられるスタミナと多少打たれてもお構いなしのタフネスさは脅威ですよね。管理人の中でマルガリートというボクサーは「男の中の男」なんですよ。身長で上回るマルガリートに打ち合いやクリンチ際の押し合い、もみ合いで主導権を取られると、コットは本当に苦しくなりそうです。コットがプロ初の黒星を付けられちゃうかも。
コット対マルガリートに続き、8月にはWBO世界ウェルター級チャンピオンのカルロス・キンタナが前チャンピオンのポール・ウィリアムスと激突するリターンマッチや、メイウェザーの引退で空位になったWBC世界ウェルター級タイトルをアンドレ・ベルトとミゲール・ロドリゲスが争う王座決定戦もあります。実力者同士が激突するサバイバルマッチが目白押しですね。
今後も統一戦をはじめ、ビッグマッチが組まれる可能性が高いウェルター級。ウェルター級を制したボクサーがボクシング界を引っ張っていく旗手となることは間違いありません。ウェルター級最強の称号は果たして誰の手に?7月、8月のウェルター級サバイバルマッチが今から楽しみでたまりません(各試合の開催日はWOWOWの放送予定を参考にしています)。
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