ビタリ・クリチコが現役復帰!「ヘビー級復活」の起爆剤となれるか?
ボクシングの最重量級、ヘビー級戦線から輝きが失われたのは一体いつでしょうか?21世紀が幕を開けた頃、ヘビー級はまだ輝きを放っていました。マイク・タイソン、レノックス・ルイス、クリチコ兄弟など、豪快なKOでボクシングファンを魅了し、熱戦が繰り広げられた当時のヘビー級戦線は間違いなくボクシング界の中心に君臨していました。
たとえオスカー・デラホーヤ、ナジーム・ハメドなど中軽量級の超スーパースターをもってしても、ヘビー級の輝きを奪うことができないほど強烈な輝きを放っていたのです。ところが、わずか2年で事態は急変します。
2004年、当時ヘビー級最強と呼ばれた「英国の誇り」レノックス・ルイスがチャンピオンのまま引退を表明。2005年、「鉄人」マイク・タイソン、「ドクター・アイアンフィスト」ビタリ・クリチコが相次いで引退を表明(クリチコはチャンピオンのまま引退)。3つの巨星がヘビー級を離れ、それと同時にボクシングファンの関心もヘビー級を離れるようになったのです。
あれから約3年。1つの巨星が現役復帰を表明し、再びヘビー級最強の座を手にしようとしています。その名はビタリ・クリチコ。IBF・WBO世界ヘビー級チャンピオンのウラディミール・クリチコを実弟に持つ、元世界ヘビー級チャンピオンです。戦績は37戦35勝34KO2敗。2敗はいずれも試合中の負傷が原因による黒星で、「ビタリの敵はボクサーではなく、ケガだ」と言われたほどでした(引退の原因も右ヒザ負傷)。
管理人は37歳のビタリ・クリチコが現役復帰を表明したことに驚きましたが、それ以上に驚いたことはいきなりサミュエル・ピーターの持つWBC世界ヘビー級タイトルに挑戦することです(タイトルマッチの開催は2008年10月11日、WOWOWエキサイトマッチ放送は10月13日予定)。
現在、ヘビー級の2強はウラディミール・クリチコとサミュエル・ピーターで、その2人をニコライ・ワルーエフが追っている展開だと思います。そこに、ビタリ・クリチコが入って、いきなりピーターに挑戦するのです。ビタリとウラディミールのクリチコ兄弟が戦うことはないでしょうから、「サミュエル・ピーター対ビタリ・クリチコ」は「ヘビー級最強決定戦」と言っても過言ではないでしょう。
相手がピーターであることを考えると、少し無謀な挑戦のような気がしますが、ビタリ・クリチコは並みのボクサーではありません。そして、何より世界中のボクシングファンが求めている「強い」ヘビー級のボクサーです。近年上手いボクサーが増えたヘビー級で、しばらく観ることができなかった「強い」ヘビー級ボクサー同士の戦い。「サミュエル・ピーター対ビタリ・クリチコ戦」は忘れかけていたヘビー級の熱気を伝えてくれる試合になりそうです。ビタリ・クリチコの復帰で「つまらない」と揶揄されるヘビー級は大きく動くのか?期待大ですね。
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