亀田興毅、亀田大毅がノンタイトル戦でそろってKO勝ち
元WBA世界ライトフライ級チャンピオンで2階級制覇を目指す亀田興毅選手と、亀田興毅選手の弟で、2度目の世界タイトル挑戦を狙う亀田大毅選手が2009年3月4日、埼玉スーパーアリーナでノンタイトル戦10回戦を行い、ともにKO勝ちを収めました。
2階級制覇を目指す亀田興毅選手の対戦相手は、メキシコ出身のドローレス・ビダル。日本で約1年ぶりの試合となる亀田興毅選手ですが、対戦相手、ドローレス・ビダルのキャリアを考えると、結果はもちろん、内容が問われる試合ですね。
試合は序盤から亀田興毅選手のペースで進みます。ドローレス・ビダルの左ジャブを丁寧にブロックして、距離を保ちながら、左ストレートを顔面、ボディーへ打ち分ける展開。相手の動きをじっくりと観察した立ち上がりで、1ラウンドを観る限り、亀田興毅選手の調子は良さそうです。
2ラウンドに入ると、亀田興毅選手が自分から積極的に前へ出て、プレッシャーを強めます。1分過ぎにはドローレス・ビダルをコーナーへ詰めて左右のフックを連打。この試合最初のダウンを奪います。さらに、立ち上がったドローレス・ビダルに対して、左右のフックを連打し、ロープへ詰めて渾身の左アッパー!2度目のダウンを奪います。
「これで終わりかな?」と思ったのですが、レフェリーの判断は試合続行。立ち上がったドローレス・ビダルに反撃する力はなく、最後は、亀田興毅選手がドローレス・ビダルをロープへ追い詰め、左ストレートが顔面をとらえたところでレフェリーストップ。亀田興毅選手が2ラウンドKO勝ちで久しぶりの日本での試合に快勝しました。
一方、亀田興毅選手の弟、亀田大毅選手は元2階級制覇チャンピオンのワンディ・シンワンチャーと対決。序盤から接近戦の打ち合いが続き、一進一退の攻防が続きますが、5ラウンド2分過ぎ、亀田大毅選手がワンディ・シンワンチャーに強烈な左ボディーブローを叩き込み、ダウンを奪います。
さらに、畳み掛ける亀田大毅選手はダメージが残るワンディ・シンワンチャーに対して、6ラウンド開始と同時に打ち合いを挑み、再び左ボディーブローでダウンを奪います。膝から崩れ落ちたワンディ・シンワンチャーは立ち上がることができず、亀田大毅選手がKO勝ちを飾りました。
試合内容や対戦相手を考えると、2階級制覇を目指す亀田興毅選手のターゲットは、弟の亀田大毅選手に初黒星をつけたWBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助選手ではなく、2008年の大晦日に坂田健史選手にKO勝ちを収めたWBAチャンピオン、デンカオセーン・シンワンチャーのようです。
もしデンカオセーン・シンワンチャーとの世界戦が実現したら、亀田興毅選手は持ち前のスピードとサウスポーの利点を活かして、前後の出入りだけでなく、左右のフットワーク(特に右回り)を使って、距離を保ちながら戦いたいですね。
デンカオセーン・シンワンチャーはパンチ力があるボクサーなので、正面に立って戦うと、まともにパンチをもらってしまう可能性があります。亀田興毅選手は決して打たれ強いボクサーではないので、スピードを活かして右に回り込みながら、確実にパンチを当ててポイントを取りたいところですね。年内の世界戦は実現するでしょうか?
おしまいに、久しぶりに亀田大毅選手の試合を観ましたが、素晴らしい内容だったと思います。特にワンディ・シンワンチャーをKOした左ボディーブローは威力、角度、タイミングのすべてを兼ね備えたフィニッシュブローです。相手をKOできる素晴らしいパンチなので、亀田大毅選手の代名詞になるよう、今後も磨きをかけてほしいですね。足腰をしっかり鍛えていないと、あれほど素晴らしいボディーブローは打てませんよ。
また、左フック、左ボディーを打つ際、右ガードをきちんと上げて相手の反撃にそなえながら、パンチを打ったり、接近戦で頭の位置を変えたりと、攻撃だけでなく、ディフェンスでも着実に力をつけていることを証明してくれました。実力、実績のある相手に今日のような試合を続ければ、いずれ世間が納得する形で世界戦のチャンスが来るはずです。今度は焦ることなく、しっかりと力を蓄えて世界タイトルに挑みたいですね。
ボクシングファン.net 新着情報
- ノニト・ドネアは「軽量級最強の拳」で黄金時代の扉を開けるか?
- フロイド・メイウェザーが5月の対戦相手にミゲール・コットを指名!
- KO必至!ブライアン・ビロリア対ジョバンニ・セグラの強打者対決
- 2012年2月 WOWOWエキサイトマッチ放送予定と見どころ
- アミール・カーン対レイモント・ピーターソンの新旧チャンピオン対決
- 因縁の再戦(リマッチ)!アブネル・マレス対ジョセフ・アグベコ
- 技巧派のアンセルモ・モレノと一撃強打のビック・ダルチニャンが激突
- 「リングマガジン」読者が選んだ2011年の「トレーナー・オブ・ザ・イヤー」は?
- 2011年の日本人ボクサーMVPは西岡利晃!KO賞は内山高志が受賞
- フェルナンド・モンティエル対ビクトル・テラサスのメキシカン対決
- エイドリアン・ブローナー対ビセンテ・ロドリゲスの王座決定戦
- サウル・アルバレスとカーミット・シントロンの新旧ハードパンチャー対決
- フロイド・メイウェザーの収監延期が決定!マニー・パッキャオ戦の行方は?
- 「リングマガジン」読者が選んだ2011年の「カムバック・オブ・ザ・イヤー」は?
- 「リングマガジン」読者が選んだ2011年の「ノックアウト・オブ・ザ・イヤー」は?
