ボクシングファンに衝撃を与えた試合が目白押し
2008年のボクシングを振り返ると、衝撃的な試合が多かった1年だと思います。「衝撃的な試合」であるためには、予想を覆す結果が必要なので、「予想外の結末が多かった1年」と言うこともできるでしょう。そういう意味では、ボクシングの醍醐味である「何が起きるかわからない展開」を堪能することができて、大変満足しています。
2008年は、世界チャンピオン同士が戦う王座統一戦のほかに、下の階級から上がってきたスーパースターが複数階級制覇に挑戦した試合、スーパースター同士のノンタイトル戦など、注目度の高い試合が多かったため、いつも以上に印象に残っているのかもしれませんね。それでは、ラッパきよしが選ぶ「2008年衝撃の試合トップ10」です。
2008年衝撃の試合トップ10
2008年、最も大きな衝撃を与えたのはアジアの英雄、マニー・パッキャオでしょう。第1位にランクしているオスカー・デラホーヤを破った試合は21世紀最大の衝撃でした。試合前、マニー・パッキャオに対する声援のほうがオスカー・デラホーヤに対する声援よりも大きく、「誰が今後のボクシング界を背負うのか」が明確になった試合でしたね。
「今後のボクシング界を背負う」と言えば、「アメリカの新三羽ガラス」、ケリー・パブリック、ポール・ウィリアムス、チャド・ドーソンは完全に明暗が分かれた1年でした。管理人の中で最も評価が低かったチャド・ドーソンが全勝を守り、「オスカー・デラホーヤの後継者」となるはずだったケリー・パブリックと、「ウェルター級で勝てるボクサーはいないんじゃないかな?」と最も評価が高かったポール・ウィリアムスが初黒星を喫してしまう予想外の展開。
第8位にランクしたアントニオ・ターバー戦を観るまで、チャド・ドーソンの実力に疑問符を付けていた管理人ですが、アントニオ・ターバー戦は才能をいかんなく発揮しました。フットワークと右ジャブのスピードが、これまでの試合とは比べものにならないほど速かったですね。ギアを2、3段階アップした感じです。しかも、長身のサウスポー。その気になれば、ライトヘビー級すべてのタイトルを統一できると思いますよ。
「サウスポー」と言えば、9位にランクしたクリスチャン・ミハレスとビック・ダルチニャンの3団体統一世界スーパーフライ級タイトルマッチは衝撃的でした。「強さ」が「技術」を上回った結末でしたね。「強さ」という意味では、第3位にランクしたビタリ・クリチコ、第4位にランクしたファン・マヌエル・ロペス、第7位にランクしたアルツール・アブラハムもボクシング界に大きな衝撃を与えました。
特に、ビタリ・クリチコは4年ぶりの復帰で、ヘビー級で最も危険なパンチを持つサミュエル・ピーターを相手に一方的なTKO勝ち。「普段、何食べているんだろう?」とアホな質問が浮かんでしまうほど強いです。減量苦がないヘビー級では、ブランクはあまり関係ないのかもしれませんね。むしろ、「ブランクを作ってでも、ケガやダメージの蓄積から解放されたほうが、本来のパフォーマンスを発揮できるのかな」と考えされられた試合でした。
ビタリ・クリチコが重量級の「KOキング」なら、ファン・マヌエル・ロペスは軽量級、アルツール・アブラハムは中量級の「KOキング」です。どちらも衝撃的なKOをみせてくれるボクサーで、一瞬たりとも目が離せない緊張感がたまりませんね。2009年も3人の「KOキング」に注目ですよ。
