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エリック・モラレスが引退を賭けてメキシコ人初の4階級制覇に挑戦

次回はビタリ・クリチコがディレック・チゾラと拳を交える8度目の防衛戦!
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WBC世界ライト級タイトルマッチ

チャンピオン デビッド・ディアス(アメリカ)
戦績:34戦32勝17KO1敗1分
挑戦者 エリック・モラレス(メキシコ)
戦績:53戦48勝34KO5敗

試合内容

20世紀の終わり、軽量級ながら、圧倒的な強さで無傷の連勝を重ねるメキシコ人ボクサーがいました。そのボクサーの名は「エル・テリブル(恐怖の男)」、エリック・モラレス

スーパーバンタム級時代のモラレスは稲妻のような切れ味で、「モラレスと同じ時代に生まれたボクサーは運が悪いな」といつも思っていました。あれから10年。バレラやパッキャオなど数々の猛者と激闘を演じ、蓄積されたダメージは管理人の想像が及ばない限界まで達していると思います。

それでも、寡黙なメキシカンはただ目の前の一戦に全力を傾け、フリオ・セサール・チャベスでさえ成し得なかった4階級制覇への挑戦を決意。試合前、モラレスは勝っても負けても、この試合がラストファイトと公言しました。メキシコ人初の4階級制覇へ、どうしてもモラレスを応援してしまいます。

試合は序盤からチャンピオンのデビッド・ディアスがプレッシャーをかける展開。対格差で不利なモラレスは後ろに下がりながらもパンチを繰り出します。1ラウンド終了間際、ディアスの左ストレートがモラレスの顔面をヒット。後ろによろけるモラレスに猛然と襲い掛かるディアス。モラレスはロープを使いながら、ボディワークで何とかクリーンヒットを逃れます。

すると突然、管理人の目の前に驚きの光景が!なんと、モラレスがカウンターの右フックで逆転ダウンを奪ったのです!フラフラの中、的確にカウンターを打つところは、モラレスの闘争本能が成せる技。数々の激戦を制してきたモラレスの経験が大事な一戦で大きな力となります。このダウンで試合の流れはモラレスへ。

体格を活かして前に出てくるディアスに対して、下がりながらも的確なパンチを当て、ポイントを積み重ねます。しかし、試合が進むにつれてダウンのダメージが抜けてきたディアスがさらにプレッシャーをかけながら、強引に前へ出続け、手数で応戦します。

体格で不利なモラレスはクリンチのたびに体力を奪われる苦しい展開。7ラウンドに入ると、目に見えてガクッと体力が落ち、流れはディアスへ。ディアスは驚異的なスタミナと対格差を活かして、絶えず手を出し続けます。

この日のディアスのスタミナと気迫は尋常ではありません。この一戦に備えて、ものすごいトレーニングを積んだことがわかります。終盤になると、モラレスのパンチの威力がなくなり、パンチでディアスの前進を止めることができなくなります。

一気に畳み掛けるディアス。何とか耐えしのぐモラレス。「エル・テリブル(恐怖の男)」と恐れられた以前の姿はありませんが、勝利にかける執念は以前と全く変わっていません。最終ラウンド、管理人は「モラレス、何とかしのいでくれ」と心の中で叫び続けていました。その想いが通じたのか、ディアスの猛攻を何とかしのぎ判定決着へ。

管理人の判定では1ポイント、モラレスが負けていますが、ジャッジの判断は?リングアナのマイケル・バッファーがスコアを順番に読み上げます。

114-113

115-113

115-112

「スティル(Still)・・・」

この瞬間、メキシコ人初の4階級制覇は夢と終わりました。打たれたら打ち返すボクシングでメキシカンボクサー最高の人気を誇ったモラレス。数々の好試合を歴史に残し、この試合後、正式に引退を発表しました。寡黙を貫き、いつでも逃げずに打ち合う「無言実行スタイル」がもう観れなくなるのは寂しいですが、本当にお疲れ様でした。

試合結果

試合結果 チャンピオン、デビッド・ディアスが3-0の判定勝ちで初防衛に成功。この試合後、モラレスは正式に引退を表明。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 114-113
  • 115-113
  • 115-112
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