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カーミット・シントロンの豪腕が火を噴くか?

次回はビタリ・クリチコがディレック・チゾラと拳を交える8度目の防衛戦!
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IBF世界ウェルター級タイトルマッチ

チャンピオン カーミット・シントロン(プエルトリコ)
戦績:29戦28勝26KO1敗
挑戦 ジェシー・フェリシアーノ(アメリカ)
戦績:23戦15勝9KO5敗3分

試合内容

17階級で最も強豪がひしめくと言われるウェルター級。その中で強打のチャンピオンとして君臨するのがカーミット・シントロンです。アルゼンチンの強打者マティセを衝撃のKOで下した初防衛戦から6ヶ月、今回はジェシー・フェリシアーノを迎えて2度目の防衛戦にのぞみます。

試合は、速攻型のKOパンチャー、シントロンが初回から仕掛けます。開始から1分20秒に右カウンター、1分40秒に左アッパーで立て続けにフェリシアーノをぐらつかせるシーンを作ります。

並みのボクサーなら、すぐに試合が終わるパターンでしたが、ここからフェリシアーノが脅威のボクシングを展開します。なんと、シントロンの強打を受けながらも前進し続け、威力はないものの、左右のパンチをコツコツと打ち込みます。

フェリシアーノのニックネームは「稲妻」。実際は、ひいき目に見てもパンチに威力があると言えませんし、素早い動きで相手を翻弄するどころか、まともにパンチをもらいます。

かなり不器用なボクサーで、ニックネームとは180度違う動きですが、「とにかく前に出て攻撃するぞ」という一生懸命さが伝わるボクシングです。これにはチャンピオンのシントロンも嫌になった様子。

距離を取って強打を叩き込みたいシントロンですが、フェリシアーノが打たれても打たれても接近戦を挑んでくるので、応戦するのですが、尋常じゃないほどの打たれ強さで後ろに下がりません。解説者の浜田剛史さんがおっしゃるには、「フェリシアーノのぽっちゃりした体型がシントロンの強打を殺している」そうです。

こうなると、シントロンとフェリシアーノの我慢比べ。先に弱音を吐いたほうが負けです。変わらずコツコツとパンチを集めるフェリシアーノに対して、シントロンは接近戦をできるだけ避け、長いリーチを活かした戦法に切り替えます。

距離を取りながら、左ジャブと左ボディーを叩き込み、驚異的なフェリシアーノの体力を奪いにかかります。結果的には、この戦法が勝負の明暗を分けたと思います。序盤は持ち前の身体能力でごまかしてきたフェリシアーノですが、試合が進むにつれて、まともにパンチをもらい続けたツケが出ます。

8ラウンドには、シントロンの強烈な左ボディーがフェリシアーノの肝臓を直撃。挑戦者が初めて苦悶の表情を浮かべます。そして迎えた10ラウンド1分40秒。

シントロンが左フック、左ジャブ、右ストレート、左フックが炸裂し、フラフラのフェリシアーノを、さらに強烈なワンツーでラッシュします。すかさずレフェリーが試合を止め、チャンピオンのTKO勝利。

試合後、シントロンが右手を痛がっていたので、もしかしたら、そのケガが試合を長引かせる原因になったのかもしれません。結果は誰も予想しなかったシントロンの大苦戦でしたが、挑戦者のフェリシアーノは実績以上に手強い相手だったと思います。もしフェリシアーノにパンチ力があれば、違う結果だったかもしれません。

ケガを抱えた状態の中、大苦戦ながら、勝利を収めたシントロンはさすがです。もしかすると、この試合で少しだけ評価を落としたかもしれませんが、1日も早くケガを治して、強豪ぞろいのウェルター級をかき回してほしいです。

試合結果

試合結果 カーミット・シントロンが10ラウンドTKO勝ちでタイトル防衛
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