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坂田健史が世界初挑戦の久高寛之を迎えた4度目の防衛戦

次回はビタリ・クリチコがディレック・チゾラと拳を交える8度目の防衛戦!
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WBA世界フライ級タイトルマッチ

チャンピオン 坂田健史(日本・協栄ジム)
戦績:38戦32勝(15KO)4敗2分
挑戦者 久高寛之(日本・仲里ATSUMIジム)
戦績:23戦16勝(5KO)6敗1分

試合内容

この試合が4度目の防衛戦となるWBA世界フライ級チャンピオン、坂田健史選手。スタミナ豊富な手数の多いファイターで、最近よく比較されるWBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助選手の変則的なボクシングとは、全く異なるスタイルを持つボクサーです。世界初挑戦の久高寛之選手を迎え、「フライ級に坂田あり」をアピールできるのか?注目のタイトルマッチは予想外の立ち上がりとなりました。

スロースターターの傾向が強い坂田選手ですが、この試合は序盤から積極的に仕掛けます。踏み込みの速さ、プレッシャーのかけ方を観る限り、調子は良さそうです。ところが、坂田選手以上に素晴らしい立ち上がりをみせたのが挑戦者の久高選手。世界初挑戦と思えない平常心で自分のボクシングを貫きます。

踏み込みの速い坂田選手に対して、左ジャブで距離を測り、右ストレート、右アッパーのカウンターを打ち込みます。久高選手は抜群のタイミングを持っていますね。特に右アッパーのカウンターが素晴らしいです。管理人は、あれだけ的確にカウンターの右アッパーを打ち込める日本人ボクサーを久しぶりに観ました。スピードも豊かで、距離の取り方も本当に上手いです。

2ラウンドが終了し、「このまま左ジャブで距離を保って、カウンターに徹すれば、さすがの坂田選手も後半バテるんじゃないかな?」と思ったのですが、ここから坂田選手が本領発揮。3ラウンドに入ると、一段とプレッシャーを強めます。結果的に、このラウンドが勝負の分かれ目になったと思います。

久高選手は足を止めて坂田選手と打ち合うのですが、接近戦では坂田選手の方が一枚上手。特に坂田選手のボディーブローが効果的で、久高選手の生命線とも言える足の動きを止めることに成功します。管理人が「さすが坂田選手」と感心したのはここからです。

坂田選手は3ラウンドに右まぶたをカットしてしまったのですが、その後も久高選手のボディーを執拗に攻めてダメージを与えたのです。普通、カットしてしまうと、試合を止められてしまう可能性があるため、勝負を急ぎ、顔面中心の攻撃になってしまうのですが、3、4、5、6ラウンドとボディー中心の攻撃を展開します。

坂田選手自身の判断なのか、セコンドの指示なのかはわかりませんが、本当にあっぱれな戦い方です。結局、ボディーのダメージが響き、久高選手は試合の終盤で勝負に出ることができませんでした。試合は、終始前に出続けたチャンピオンの坂田選手が3-0の判定勝ちで久高選手を退け、4度目の防衛に成功しました。久高選手の頑張りもあり、エキサイティングな素晴らしい試合でしたね。

バッティングという予想外のアクシデントを見事な作戦で乗り切った坂田選手。「内藤選手や亀田興毅選手に比べて派手さがない」、「特別な持ち味がない」と言われがちな坂田選手ですが、そんなことはありません。12ラウンド動いてパンチを出し続けられる抜群のスタミナと、臨機応変に戦える経験を持った本当にクレバーなボクサーです。2008年7月30日のダブル世界タイトルマッチで一番輝いていたフライ級の日本人ボクサーは間違いなく坂田選手だと思いますよ。

試合結果

試合結果 坂田選手が3-0の判定勝ちで4度目のタイトル防衛に成功。ちなみに、管理人の判定は116-112で坂田選手の勝ちでした。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 118-111
  • 117-111
  • 116-112
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